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2024/03/29 08:06 |
携帯小説から新しい文学は生まれるか 1

携帯小説から新しい文学は生まれるか 1

「携帯小説からは新しい文学は生まれない」、という極論を言う人もいますが、わたしはそんなことはないと思います。

こういったことを言う人は、携帯小説は若い作者による稚拙な小説だから、文学的価値はない、などと言っています。
確かに「純文学」なんかから見たら携帯小説は稚拙かも知れませんけど、難解な小説がそんなにいいのかな、と思いませんか?
「一番難しいのは、難しいことを簡単に書くことである。簡単なことを難しく書くのは、誰にでもできる」といわれていますが、純文学にも当てはまる部分があるのではないでしょうか。

私自身の体験になりますが、小学生か中学生の頃、コバルト文庫ができました。
当時の「大人」からの評判は、それはもう散々なものでした。
「文字数が少なく、中身がすかすかである」
「内容がどれもほとんど同じ」
など、今思うと携帯小説と同じような批判にさらされました。
でも、コバルト文庫にも面白いものと面白くないものがあり、私は友達と情報交換をしながら、気に入った作家さんを発掘していきました。
その後、こういった少女小説はいくつかできたと思います。
その中に、X文庫というものがありました。
これはもう、(今はどうかわかりませんが)発刊当初はコバルト文庫以上の文字の少なさ。
1ページ中、文字のあるのは上半分だけ。というものでした。
さすがに私もこれは…と思ったものでしたが、なんと、このX文庫には、ポスト「銀英伝」として名高い、小野不由美の「十二国記」が発表された場なんですよね。
これには驚きました。

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2008/05/16 15:08 | 携帯小説と文学

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