携帯小説と読書感想文
最近の小学生中学生の中には、夏休みや冬休みの宿題の読書感想文に読む本として、携帯小説を選ぶ人もいるそうです。
ウェブ上だけのケータイ小説なのか、書籍化された携帯小説なのかでも扱いは異なるかと思いますが、基本的に、携帯小説は読書感想文に書く本に選ばないほうが無難だと思います。
読書感想文を読んで、評価するのは教師です。
教師は、携帯小説を評価しないでしょう。
教師が求めているのは、読書感想文用の本を読むことで、「優良」な図書に触れて欲しいことです。
それに、携帯小説には深さがありません。
マンガを読むのを『読書』と言わない様に、携帯小説を読むのも『読書』とは見なされないような気がします。
全く本を読まずに宿題を提出しないよりは良いかと思いますが、読書感想文をやっつけ仕事で書いているように見なされかねません。
特に、「恋空」「君空」「Deep Love」などは、携帯小説を読まない層の間でも、ケータイ小説であると広まっています。
夏休み、冬休みの宿題の評価は、次学期の評価にもつながります。
教師にとって、携帯しょうせつは「中身のない空っぽの小説である」という認識です。
受験を控えた中学生は特に、いわゆる「優良図書」を読むようにしましょう。
結構おもしろいものもありますよ。
小学生なら、「あらしのよるに」小説版はいかがでしょう。
教科書にも載っているお話ですが、元が絵本の小説化なので読みやすく、ストーリーにグイグイ引き込まれていきますよ。
最近の小学生中学生の中には、夏休みや冬休みの宿題の読書感想文に読む本として、携帯小説を選ぶ人もいるそうです。
ウェブ上だけのケータイ小説なのか、書籍化された携帯小説なのかでも扱いは異なるかと思いますが、基本的に、携帯小説は読書感想文に書く本に選ばないほうが無難だと思います。
読書感想文を読んで、評価するのは教師です。
教師は、携帯小説を評価しないでしょう。
教師が求めているのは、読書感想文用の本を読むことで、「優良」な図書に触れて欲しいことです。
それに、携帯小説には深さがありません。
マンガを読むのを『読書』と言わない様に、携帯小説を読むのも『読書』とは見なされないような気がします。
全く本を読まずに宿題を提出しないよりは良いかと思いますが、読書感想文をやっつけ仕事で書いているように見なされかねません。
特に、「恋空」「君空」「Deep Love」などは、携帯小説を読まない層の間でも、ケータイ小説であると広まっています。
夏休み、冬休みの宿題の評価は、次学期の評価にもつながります。
教師にとって、携帯しょうせつは「中身のない空っぽの小説である」という認識です。
受験を控えた中学生は特に、いわゆる「優良図書」を読むようにしましょう。
結構おもしろいものもありますよ。
小学生なら、「あらしのよるに」小説版はいかがでしょう。
教科書にも載っているお話ですが、元が絵本の小説化なので読みやすく、ストーリーにグイグイ引き込まれていきますよ。
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携帯小説レビュー|戦場のサレ妻
戦場のサレ妻は、携帯小説で絶大な人気を誇った小説です。
今回、本にまとめられました。
「サレ妻」とは知らぬ間に夫に浮気されている妻のことらしいですね。
ちなみに「スル夫」とは浮気している夫で、「ゴキブリ女」とは不倫している女性のことだそうです。
昔は「ゴキブリ女」のことを「ドロボウ猫」と言ったものですが(といっても現実世界で聞いた覚えはないですね。ドラマとか、小説の中だけ)。
たまたま夫のケータイを見てしまった妻が、夫の浮気を知ってしまい、それまでの平凡だけれども幸せな生活が終わってしまった。
夫の浮気相手は、自分の友人。
夫と愛人は何も知らずに逢引を続け、妻は苦悩しつつも浮気の証拠を握っていきます。
苦しみ悩みそれでも事態を把握しようと動き出す妻。
崩壊していく家庭。
両親の離婚により苦しむ子供達。
子供達を守ろうとする妻の戦い。
人間の醜さやズルさを描ききっています。
携帯小説というと、少女小説のような恋愛系ばかりでちょっと…という人にも読み応えのある内容だと評判です。
それもそのはず。
作者は、自分の離婚経験を基に書いた主婦なんですって。
さすがに生々しくて、リアルです。
浮気をされた側の苦しみや、その問題に向き合っていく様、家族(子供)への影響や苦しみがつぶさに描かれています。
この迫力は、実体験ならではですね。
携帯小説のため、文字数は少なめでさーっと読めてしまうのですが、内容や構成はしっかりしていると感じました。
戦場のサレ妻は、携帯小説で絶大な人気を誇った小説です。
今回、本にまとめられました。
「サレ妻」とは知らぬ間に夫に浮気されている妻のことらしいですね。
ちなみに「スル夫」とは浮気している夫で、「ゴキブリ女」とは不倫している女性のことだそうです。
昔は「ゴキブリ女」のことを「ドロボウ猫」と言ったものですが(といっても現実世界で聞いた覚えはないですね。ドラマとか、小説の中だけ)。
たまたま夫のケータイを見てしまった妻が、夫の浮気を知ってしまい、それまでの平凡だけれども幸せな生活が終わってしまった。
夫の浮気相手は、自分の友人。
夫と愛人は何も知らずに逢引を続け、妻は苦悩しつつも浮気の証拠を握っていきます。
苦しみ悩みそれでも事態を把握しようと動き出す妻。
崩壊していく家庭。
両親の離婚により苦しむ子供達。
子供達を守ろうとする妻の戦い。
人間の醜さやズルさを描ききっています。
携帯小説というと、少女小説のような恋愛系ばかりでちょっと…という人にも読み応えのある内容だと評判です。
それもそのはず。
作者は、自分の離婚経験を基に書いた主婦なんですって。
さすがに生々しくて、リアルです。
浮気をされた側の苦しみや、その問題に向き合っていく様、家族(子供)への影響や苦しみがつぶさに描かれています。
この迫力は、実体験ならではですね。
携帯小説のため、文字数は少なめでさーっと読めてしまうのですが、内容や構成はしっかりしていると感じました。
携帯小説から新しい文学は生まれるか 2
携帯小説の話からは少し外れてしまうのですが…
漫画家を目指している友人がいました。
彼女は、最初はマーガレットとか、花とゆめなんかに投稿していたのですが、一番よくてB賞。
なかなか評価されなかったんですね。
で、彼女がどうしたかというと、もっと発行部数の少ない、マイナーな雑誌に投稿するようになったんです。
マイナーな雑誌なら読者も少ない→投稿者も少ない→賞を取れるかも!
という発想です。
結果的にA賞まで行ったのかな?
評が載らない中では最高の賞。
結局、彼女はマンガ家になる夢をあきらめてしまったのですが、結果はともかくこういった戦略もアリだと思うのです。
「携帯小説から新しい文学は生まれるか 1」でも語ったのですが、ポスト「銀英伝」として名高い、小野不由美の「十二国記」は、少女小説が初出ですよね。
詳しいことは分かりませんが、小野不由美氏は確実にデビューできる場として、まずは少女小説を攻めたのではないでしょうか。
なんでもそうですが、上達するためにはまずは数稽古が必要。
山本一力氏のように苦節○年もいいと思いますが、まずはデビューしてしまい、プロの作家として研鑽するというのも一つの道でしょう。
プロとして作品を発表すれば、アマチュア時代と比較して、飛躍的に批評の場に晒されて磨かれていくでしょうからね。
携帯小説にも、「日本ケータイ小説大賞 」「短編ケータイ文芸賞 」などといった賞が設立されました。
携帯小説も、ここを窓口として、実力のある作家さんが育つ場になるかもしれないですよね。
楽しみです。